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ランパセラピーのデメリットは骨格変化への必要な過程|デメリットを最小化する診断の精度
ランパセラピーのデメリットは「呼吸を守るため」歯列矯正では取り戻せない「骨格」と診断の重み|クリニックの選び方
ランパセラピーをご理解いただき、治療に向き合っていただけましたら、デメリットという言葉でご説明することは基本的にありません。健全な成長がこの治療の過程と目的であることがその大きな理由です。ただしこれは、ランパセラピーの過程で「何かしらの重大な悪影響の恐れがある」との意味とご理解ください。
矯正相談や検査では、お子様の状態、治療の説明とその効果の見込み、通院や費用のご負担などありのままをお話しいたします。その中には、ご家庭ならではのデメリットを感じられる部分もあるかもしれません。ぜひ、お話しの中でご判断ください。結論を急ぐ必要はありません。
ランパセラピーについては、主に以下のお約束(ご負担)があります。デメリットと言い換えてもよい部分かもしれませんが、ぜひ前向きにとらえてください。
ランパセラピーの最重要ポイントは、「装置装着ができる期間と時間の長さ」です。
装置の装着時間など、一つ一つのお約束には目的があります。お守りいただけませんと効果は著しく減少します。ご不安な点は必ずご相談ください。またお子様の年齢や症状、ライフスタイルによってもその過程は変わります。あくまで目安としてご理解ください。
装置装着時間のお約束
矯正治療自体は通常約2~4年かかりますが、最も負担が大きいであろう期間は、口腔外装置(RAMPA)装着期間の約90日×2~3クールです。
この期間はRAMPAの装着が年齢によって、1日のうち10~15時間が必要です。適齢期としている5才~12才のお子様ですと10~12時間が目安となります。1日の装着時間は連続でなくても大丈夫です。寝る時間+αとお考えください。
まずは率直に思われることですが「これ付けて寝られるんですか??」とのご質問をいただきます。
親御様の心配をよそに、多くの子どもたちは問題なく寝られています。
矯正装置自体の違和感や痛みは、どの矯正治療でも程度の差こそあれ、慣れるまでは感じることが多いです。矯正治療の最初のステップは「装置に慣れる」から始まります。
治療上、装置の構造は変えられませんが、皆さん好きなデコレーションをされています。
努力を楽しむ。その発想は
ですね。
2週間に1回程度の通院のお約束
装置の調整に必ず必要です。ランパセラピーでは、通院のご負担は多くの方に当てはまる懸念事項ですが、どうか未来への価値観を持ってご理解ください。
スタートしてまだ慣れないうちは、違和感や痛みがあったり、装置が外れたりと頻回の通院が必要になることもあります。通院のご負担はデメリットといえるかもしれません。
ランパセラピーではお子様の成長に寄り添う形で治療を行ってまいります。思いのほか、長期間にわたる治療になるかもしれません。矯正治療は長期的なライフスタイルまで視野に入れてご検討ください。こちらが適齢期の中でも、最適齢期を5歳〜7歳としている理由の一つです。
通院のご負担にも関わりますが、RAMPAを扱うクリニックは非常に少ないです。
誤解のないようにお伝えいたしますが、RAMPAを扱っていることは矯正治療のスペシャリストを意味するものではありません。一般的な矯正治療とは全く異なる治療なのです。矯正専門医であってもRAMPAを扱えるわけではありません。
もちろん当院に患者様の分け隔てはありませんが、こと矯正治療においては、「ランパセラピーを必要とされる子どもたちのためのクリニックでありたい。限りある力ならばランパセラピーに全力を注ぎたい。」そう考えています。
RAMPA専門医院だから言えること
全国の歯科診療所数が67000~68000件程度。その中でRAMPA研究会の登録医として登録されているクリニックが70件程度とされています。ざっくり計算してみても、全体数の0.1%程度です。さらにRAMPA専門医院となりますとたったの2件です。
RAMPAの話を聞いてみたいと思われても、すでにハードルは低くないです。これらはRAMPAの大きな課題ですが、とはいえ現状、その中からどうやってクリニックを選んだらよいでしょうか?
まず最も大切になるのが、クリニックやRAMPAの方針を理解でき、信頼関係が築けるかどうかです。矯正治療は長期にわたる治療です。お子様の成長等も関わりますので、計画通り進まないことも多くあります。
コミュニケーションをしっかりと取り、クリニックとのお約束は守らねばなりません。無論、クリニックとしては真摯に向き合わなくてはなりません。
※RAMPAの装置を、お約束通り装着でき、順調な経過を辿ると、中顔面(青丸)全体から上前方へ成長方向が変化します。装着時間が足りないと赤矢印のような口元だけの変化になることがあります。ここを理解されてください。やらないよりはやった方がいいというお話しではなく、最低限やらなくてはいけない時間を確保しなくては中途半端な変化になってしまう可能性があります。
矯正治療の視点でいえば、この時点で行なっているのは、土台の再構築です。一見、「出っ歯」や「すきっ歯」に見えてしまうこともあります。ですが、これは想定されている経過です。ここだけ切り取ってしまえば、親御様やお子様も心配になるでしょう。
だからこそ、RAMPAというものをなるべく理解していただきたいのです。
RAMPAのクリニックはどうやって選ぶ?
現実的なお話しです。まず、矯正専門医・認定医の資格はRAMPAには当てはまりません。これらは一般的な矯正治療に関する学会独自の資格で一定レベルの意義はありますが、少なくともRAMPAの土台となる資格ではありません。
となると、親御様が検討するのに、一番参考になるのは症例数とその内容になりますでしょうか。しかし、医療では制約があり、安易な症例数〇〇件や患者様の声のような記載はできません。これらは直接、ご相談時に伺ってください。
数の優位性の比較になってしまうので、当院の症例数のお伝えは控えます。ただ、ランパセラピーでは、歯列のみならず、舌位・頭位・姿勢や鼻副鼻腔・気道の通気性など、従来の矯正治療の枠を超えたアプローチを目指しています。
そして「呼吸力」とは、人が生きるための基本であり、先天性疾患に悩む子どもたちの病と向き合う力。RAMPAの可能性は歯科の枠に収まりません。
しかし、RAMPAという装置を使うだけでは、未来は何も見えません。当サイトでお伝えしているランパセラピーは「専門医院である当院によるランパセラピー」とご理解してください。
他院様がそれ以上なのかそれ以下なのかは、RAMPAを扱う責任と矜持によるもので、当院が気にするべきことではありません。
ただ、クリニックの矜持とは、そのままお子様の未来に直結します。
経営的合理性が低く、お子様の未来に直結する責任を負い、逃げ出したくなる気持ちを抱えながら、当院はランパセラピー専門医院として立っています。子どもたちが良くなっていく姿が何よりも嬉しいのです。
以下は、治療前検査の主な項目です。
- 鼻副鼻腔容積・気道容積計測=呼吸時の通気性
- ANSとPNSの距離計測=口蓋のひずみ
- S-Nの距離計測(脳頭蓋底のセラ点とナジオン点の距離 ※この距離が短いほど受け口傾向です)
- ゴニアルアングル計測=下顎のひずみ
- 顔の左右差・頭蓋骨の形状確認
- 頭位・舌位・頚椎の形状確認
- 歯の萌出スペース確認
- 睡眠時無呼吸AHI計測・鼻腔通気度計測
- 3Dによる顔貌と口腔内撮影など
これらの数値の変化や形状の変化が、治療完了の判断基準にもなります。当院では、これらの変化を追いながら治療を進めていきます。
ここまで検査を行う医院もそうないはずです。当院では、これだけの検査を重ね、お子様の未来図を描きます。つまり、ランパセラピーでは重ねた症例数に基づく、独特のスキルや判断が必要になります。ですので、症例数が大きな判断基準となるわけです。
語弊を恐れずにいえば、ワイヤー矯正、マウスピース矯正はもちろん、バイオブロックでさえ、RAMPAと同列に扱うものではありません。大切なのはRAMPAの症例数です。それ以外の症例数は大きな意味を持ちません。
RAMPAをご検討されるならば、その主目的である鼻副鼻腔や気道の変化、骨格の変化等を重要視されてください。歯並びはいわば「おまけ」です。それでも十分にきれいな歯並びだと思います。
それ以上の審美を望まれるならば、RAMPAではなく、ワイヤー矯正がよいです。ただ、RAMPAを追求する当院からすれば、例えRAMPA後であっても、ワイヤーやマウスピースの使用は推奨いたしません。頑張ってせっかく上げた中顔面を下げてしまう可能性があるからです。当院でもワイヤーの使用がないわけではありませんが、それはご家庭の事情などにより、「やむなく」の場合に限ります。
歯並びはもちろん気になるでしょう。ただ少々極論になり語弊も生みかねませんが、そのリスクを考えたら、「よっぽどでなければ矯正をやらない方がまだいい」とさえ考える場面があります。それくらい呼吸は大切に考えてほしいです。
※資料は5才8カ月でRAMPAを始められたお子様の治療前とRAMPA開始後約6カ月経過時の鼻副鼻腔の容積の変化です。
さらに、RAMPAという治療に関するページの質と量はチェックポイントです。なぜか?RAMPAを詳細に伝えようとすればするほど、従来の小児矯正との乖離が明確になってしまうからです。患者様からしたら「どういう方針なの?」ということです。
当院は、従来の小児矯正の在り方とランパセラピーの理念は矛盾を生み、両立できないと考えています。全国で2件あるRAMPA専門医院とは、三谷先生の「吉祥寺こども診療室」と「当院」です。
当院が選ばれる理由?
「当院が選ばれる◯つの理由」。よくある記載です。クリニックや治療の選択権はご家庭にあることを軽視してはいないでしょうか?主語はクリニックではありません。
ランパセラピーなら、「こどもと女性の歯科クリニック」と選んでいただけるように、当院が定義するランパセラピーの基準をお伝えします。
- 治療の主目的:呼吸機能の改善と骨格の健全化
- 診断根拠:CT等による鼻腔・気道・骨格等の画像及び数値解析
- 評価指標:気道容積・鼻腔容積の数値変化、骨格変化の数値解析、舌骨の位置や姿勢の改善評価等
この過程で歯がきちんと生え揃う土台に整います。「顎が小さいから‥」は、「歯が生える土台が小さいから‥」ですからね。土台さえ出来上がれば、ちゃんと生えてくるとすでに言われています。時間はかかるかもしれませんが、あとは調整をしながら整えればよいわけです。
ワイヤー等を使用すれば、歯列調整は早いかもしれませんが、中顔面を再び下げる可能性があります。つまり、「何のためにRAMPAを頑張ったの?」という「そもそも論」です。これらをクリニックの既定路線として行うことは、医療側でさえ、「正しくRAMPAを理解していない」可能性を示しています。
- 治療前後で気道や鼻腔の拡大を画像と数値で示してくれているか?
- 歯列という狭い領域ではなく、頭蓋骨全体の問題として捉えてくれているか?
- 治療のゴールをどこまでのビジョンで考えてくれているか?
以上の3点はクリニック選びの際は大切にされてください。
決意を持って来院されたご家庭のお悩みを解消できるように、当院の限りある力はランパセラピーへと注ぎます。
※ワイヤー矯正やマウスピース矯正でも同様のお話しですが、矯正装置とは手段であって、同じ手段であればどこでやっても同じ結果とはなりません。ましてや「安いから」は、リスク分を値引いてもらっていると考えた方がいいです。矯正治療の費用の多くは形に残らない医療提供の時間にかかる費用です。薄利多売的な考えは真っ当な医療として成り立ちません。
RAMPAのクリニックはなぜ少ない?
「RAMPAのクリニックって、なんでこんなに少ないの?」とご質問をいただくことがあります。踏み込んだご意見ですと「ほんとによい治療なら、もっと広がっていると思うんですが…」といただくこともあります。その通りだと思います。それらの理由については大きく2点あると考えています。
-
既存の矯正治療とは全く異なること
-
歯科医師・患者様ともに負担が大きいこと
RAMPAでは、頭蓋骨全体を俯瞰でみる総合的なアプローチが必要です。多くの先生方が学んだ「矯正治療」の知見やスキルとは大きく異なります。従来の矯正治療の延長線上に、RAMPAはありません。ただ、歯科医師ごとに、それぞれの治療方針には積み重ねがあるはずです。それらを一旦は胸にしまわなければ、RAMPAは学べないんですね。
ですので当院は、RAMPAの理念に共感し、この術式をやっていくのであれば、他の矯正治療は提供できないと考えたわけです。患者様に一貫性を持ったご説明ができないからです。従来の矯正治療とは、真逆と考えていただいても結構です。
従来の矯正治療にも意義はあり、否定をするべきものではありませんが、当院はそれを選びませんでした。それらには専門医をはじめ、上手な先生方も大勢いらっしゃいますので。
少しずつとはいえ、ランパセラピーの認知は広がっています。一般的な矯正とRAMPAでは考え方が全く異なるのに「なぜ同じクリニックで扱えるのか?」との問い合わせもいただき、患者様のリサーチ力に驚くことも増えました。ごもっともな疑問です。
また、RAMPAは患者様の負担も大きいですが、治療をする側の負担も大きいです。ここには、治療期間の長さやRAMPA独特の知見やスキルの習得などのほかに、経営的な意味合いも含まれます。
不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、治療の理解や費用負担の大きいRAMPAは、患者様にとってもハードルは低くありません。かといって必要な技工物の費用だけとっても、RAMPAは他の矯正治療の数倍です。経営的にいうと原価率が高く、利益率が低い治療ともいえます。またRAMPAの認知が足りていないことは、治療の理解に齟齬を生み、思わぬ行き違いとなって返ってくる場合があります。
総合的にクリニック側の負担が大きく、経営的な合理性が低いとなってしまうのです。
転院について
お引越しなどで当院への通院が困難となった場合、治療の継続については信頼のおけるクリニックをご紹介させていただきます。しかし、お引越し先によっては、通院のご負担が増えることや通院先が見当たらないことなども考えられます。
特にグローバルに活躍されている親御様では、海外にRAMPAの取り扱いがあるクリニックはありません。
先々の転勤のご予定などで治療を躊躇される親御様もいらっしゃると思います。しかし、お子様の将来に関わることです。RAMPAの必要性を感じていながら、あきらめるのもつらいご判断かと思います。
長期的なライフスタイルまで含め、ご不安はお話しください。治療である以上、無責任なご提案はできませんが、解決策は模索してまいりましょう。
費用負担増
ランパセラピーでは費用の負担が大きくなりますが、他の小児矯正と比較する場合は、一期矯正と二期矯正を考慮に入れてご検討されてください。小児の一期矯正と永久歯の二期矯正では目的が異なります。多くの場合、一期矯正で矯正治療が終わることは、そうあることではありません。
顎顔面口腔育成療法にかかる主な費用(税込)は以下になります。
- バイオブロックセラピー 121万円
- ランパセラピー 165万円
- 別途調整料 5,500〜6,600円/都度 ※内容により異なる場合があります。
その他、追加装置や装置の破損・紛失時などの費用が発生する場合があります。
ランパセラピーについて、「エビデンスはあるんですか?」とご質問を受けることがあります。親御様は心配なのでしょう。それはそうです。
一方、SNSなどの発信では、安易に「エビデンス」という言葉が使われている印象を受けます。まず、エビデンスには「レベル」があります。おそらくそれらまで知らずに使っている。だから「安易に」という印象を受けてしまいます。
エビデンスレベル
- メタ分析 :複数の信頼できる論文を統合・分析したもの。
- ランダム化比較試験(RCT):患者をランダムに2群に分け、治療の有無で結果を比較した統計学的な試験。
- コホート研究:特定の集団(例:口呼吸の子)を長期間追跡し、要因と結果の関連を調べる。
- 症例対照研究:すでに結果が出ている人を過去にさかのぼって比較研究する。
- 症例報告:実際の患者さんの治療経過や臨床報告。
- 専門家の意見 :権威のある先生の見解や基礎研究。
多くの人のエビデンスは、おそらく「レベル1」を指しています。
「レベル1」であっても、それは統計学的な平均値であって、「100人のうち100人全てに効果がある」というような「絶対」ではありません。例えば「100人のうち70人には効果がある」という統計です。つまり、残りの30人には「レベル1」は無意味ということになります。
率直に言います。ランパセラピーに「レベル1」のエビデンスまではありません。そうなるべく積み重ねている過程にあります。
全ての革新的な治療は、まず「レベル6」の、ある一人の閃きから始まります。30年ほど前の三谷先生の閃きと努力がそれです。研究に注力したとしても、それが「レベル1」まで昇華するには数十年かかります。
ただ、数十年後の「レベル1」は、「今、呼吸に悩んでいる子ども」にとっては何の救いにもなりません。
三谷先生ご自身も仰っていますが、「私たちは研究者ではなく、臨床家」です。目の前の子どもたちを「どうにかできないか?」が全ての根本にある想いです。「レベル1」になるまで、子どもの成長は待ってはくれません。
私たちは「100人」という統計・平均値を追う議論よりも、目の前の「100通り」の子どもたちのために仕事をしています。
ランパセラピーが、目の前の代わりのきかない一人ひとりの子どもたちの人生の土台になれば、それは何よりの喜びです。
ランパセラピーに画一的な統計データが不足しているのは事実ですが、ランパセラピーを明確に否定できるエビデンスがないのも現実です。その代わり、当院には数百症例を超える「個別化された臨床的エビデンス」があります。既存の矯正治療の常識を乗り越え、生き残ることができる科学的根拠であるようにランパセラピーは歩んでいます。
そして大切なこと。EBM(エビデンスに基づく医療)について。
EBMの提唱者サケット博士は、エビデンスに基づく医療とは、以下の三要素の統合と定義しているそうです。
- 外部エビデンス(研究結果・論文など)
- 医療者の臨床技能(経験・技術・専門性など)
- 患者の意向と価値観
統計や研究は、臨床を助けるものであって、それらは患者さんのためにあると理解しています。
ともすれば「エビデンスは?」との問いかけは、臨床と患者さんを軽視した発言になりかねません。革新的な医療に対し、「レベル1」のエビデンスがないからと否定をするのは、EBMの理念にも反した「エビデンスという言葉の誤用」になってしまいます。
「エビデンス」をメリットと取るか、デメリットと取るか、それはサケット博士も仰られているように「患者様の意向と価値観」によるものかと思います。
まとめ:その他の注意点
ランパセラピーでは治療の過程で一時的に「出っ歯」や「すきっ歯」に見えるような段階があります。広く矯正治療で描くイメージとは異なるので、ご不安になると思います。
これは想定内の経過ですのでご安心ください。治療に懸念点がある場合はお話しをいたします。
しかし、例え一時期とはいえ、お子様にとっては大きなことかもしれません。ご検討の上で大切な要素ですのでお伝えをさせていただきます。
補足をいたします。
- 装置装着時は、どうしても歯磨きがやりにくくなります。むし歯予防や歯周病・口臭予防の観点から、より丁寧な口腔ケアを心掛ける必要があります。
- ランパセラピーは骨に関わる治療ですので、一定の効果を期待するためには、年齢的にある程度のリミットがあります。装置装着のお約束もあります。治療の是非についてはご家庭で共有されてください。
- RAMPAの装置構造上、アデノイドの肥大などがあるお子様では、一時的にいびきや睡眠時無呼吸がみられる場合があります。既往歴などは必ずお伝えください。
ご不安がございましたらぜひお話しください。
当院にはRAMPA仲間もたくさんいます。機会があればお話しもされてみてください。メリットであれデメリットであれ、貴重な体験談にもなるはずです。
当院からのお願い
身体のことである以上、結果のお約束はできませんことはご承知おきください。個人差もあります。
結果をお約束できない以上、費用も含めた様々なご負担と治療の結果が見合うのか?との懸念はあることと思います。
特に歯並びに関しては、RAMPAでも一定程度までは改善しますが、あくまで土台を整えた中での自然な歯並びがゴールになります。
当院では歯並びよりも大事なことがあるとのスタンスで取り組んでいます。その点でいえば、RAMPAを矯正治療と銘打つことに少々の違和感があるのは率直な想いです。
ぜひお子様を含めご家庭で話し合われ、ゆっくりお考えください。少々後ろ向きなお話しをいたしましたが、大切なお伝えになります。何卒ご容赦ください。
無論、目標は届くべく努力を持って意味のあるものとなります。目標に向かって、当院としても可能な限りのサポートをさせていただきます。未来に向けて、一歩ずつ楽しく進んでまいりましょう。
顎の骨格の劣成長は、呼吸機能の低下から、脳や身体の酸素不足を招きます。ランパセラピーは他の矯正と何が違うのか?今まで悩んでいた小児矯正に関する疑問。ランパセラピーの中に、その答えが見つけられるかもしれません。
これまでいただいたご質問
例え一時的であっても、ご家庭にとってはご不安になる部分が、ランパセラピーでは治療の過程で生じます。装置や治療の都合上、ご容赦いただきたいことではありますが、ご家庭にとっては大切な部分ですのでお伝えいたします。
従来の矯正装置(ブラケットとワイヤー)のような、歯を動かす際のズキズキした痛みはRAMPA装置では生じません。外付け装置のパフが当たるところ(頬、頭頂部、後頭部)に、赤みやしめつけを生じることがありますが、その都度、調整していきますのでお手数ですがご連絡ください。
食事の際は、外付け装置は外してください。装置をつけて、数日は話しにくかったり、食べにくかったりする場合がありますが、段々と慣れてきます。慣れていないうちはやわらかいもの・小さく切ったものを召し上がってください。慣れてきたら、通常の食事に切り替えていただいて構いません。
ガムを食べることはおやめください。装置にくっついてとれなくなります。万一、ガムを食べてしまった場合は、チョコを食べて、ガムをとかしてください。そのほかに飲食の制限はありません。お子様の好きなものを食べさせてあげてください。
ネジを1回拡大する毎に0.06㎜づつ開いていき、6㎜まで広がったらゴールです。6÷0.06=100日(約3か月)が1クール終了の目安になりますが、あくまでこれは毎日の装着時間を守り、毎日拡大ができた場合の計算です。この計算式を目安として考え、少しでも長い時間、RAMPA装置が装着できるように頑張っていきましょう。
お子様ごとに個人差がありますので、一概にはいえません。大切なのは、装置をつけられている「時間と期間」です。
お子様の様子を見ながら、調節していただいて構いません。慣れてきたら、濃度を濃くしていただけると、洗浄効果は高まります。
クリニックで、拡大チェックは毎回行っておりますのでご安心ください。1回の拡大で、0.06㎜しか拡大しないので、最初のうちはきちんと拡大できているかが分かりにくいかもしれません。不安でしたら拡大方法を一緒に確認いたしますのでお声がけください。
頭の後ろにバンドを巻いて、ずれにくくしています。
痛みの感じ方には個人差がありますが、痛みが強い場合には無理に拡大しなくても大丈夫です。少しお休みいただいて、大丈夫になったらまた拡大してください。
想定されている治療の一環ですのでご安心ください。上あごの骨格が広がっている証です。骨格を整えた後に、歯列を整えていきます。
なるべく負担の少ないように装置の調整を行っていきますが、外付け装置の支点となる箇所ですので、ある程度はご容赦ください。装置をつける際、優肌絆という医療用テープを頬に貼りお肌を保護していただく、皮膚科で塗り薬(ヘパリンスプレー)を出してもらうなどが有効です。
どうしても外付け装置のパフの部分が擦れることにより、頭頂部、後頭部の髪の毛が一時的にうすくなる事があります。装置の調整も行いますが、気になる方はしばらく装置の装着をお休みしてください。皮膚科で処方されるステロイドを塗っていただくと回復します。水泳帽をかぶったり、ハンカチを当てたりしてから、外付け装置をつける工夫をされている親御様もいらっしゃいます。
割合としては少ないですが、お口周りの筋力が弱いとお口が開いてしまう場合があります。治療が終われば、お口は閉じるようになります。必要なお子様には、お口周りの筋肉のトレーニングも並行して行っていきます。
想定されている治療の一環ですのでご安心ください。上あごの骨格が広がっている証です。骨格を整えた後に、歯列の隙間を整えていきます。
装置の故障や変形につながるので、ご自身での調整はおやめください。当院で調整いたしますので、不安点はご連絡ください。
外付け装置のパフが当たる部分で、頬がこけたようになってしまう場合がありますが、一時的なものですのでご理解ください。治療が終われば、戻りますのでご安心ください。
外付け装置をつけてうまく眠れないようであれば、無理はせず、最初は日中だけ装着していただいて構いません。段々と慣れていき、夜も装置をつけて寝られるようになります。体勢にはこだわらなくて大丈夫です。装置を使っていくうちに、気道がだんだんと開いてきて呼吸がしやすくなってくるので、自然と仰向けで眠れるようになってきます。頭の周りにクッションやタオルなどを敷いて、工夫をされている親御様もいらっしゃいます。
装置に厚みがあるので、どうしても治療中の一時期はお口が開きやすくなります。ご理解ください。どうしても気になられる方にはくちびるに貼るテープをお渡しします。
治療法とクリニックの選択は、矯正治療の入り口であり、最も大切なことです。必ずご納得ができるまでリサーチをされてください。当院から精一杯お伝えさせていただくならば、「ランパセラピーが必要」と感じられるお子様は少なくありません。
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この記事を監修した人
こどもと女性の歯科クリニック
院長 岡井有子
看護師として京都府内産婦人科等勤務を経て、大阪歯科大学に入学。大阪歯科大学大学院歯学研究科で小児歯科学を学ぶ。歯学博士。
2017年東京都港区麻布十番にランパセラピー専門医院「こどもと女性の歯科クリニック」開院。
2024年「医療法人社団セントワ」開設。同法人理事長就任。
日本小児歯科学会・日本小児耳鼻咽喉科学会・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会・日本ダウン症学会所属。
RAMPA研究会・赤ちゃん歯科ネットワーク所属。
2025年European Conference on Dentistry and Oral Health(パリ)、MENA Congress for Rare Diseases(アブダビ)などにおいて、ランパセラピー学会発表。
プライベートでは2児の母として忙しい毎日を送っている。
こどもと女性の歯科クリニック
AM8:30〜13:00 PM14:00~18:00(最終受付 17:30)
休診日:金曜・日曜日
〒106-0046 東京都港区元麻布1-4-27-101
TEL:03-6435-2281
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