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こどもの歯医者嫌いはどうしよう?歯医者が怖いと泣いてしまいます
はじめに
歯科を訪れる方の目的は様々です。お子様の矯正治療とて「歯医者は行きたくない!」では始まらないですよね。しかし、なかなか歯医者に喜んで行きたいお子様もいらっしゃいません。
急を要するものでもなければ、お子様をぐずらせてまで歯医者に行かせるのは親御様としても大変なことと思います。でも今あるお悩み、将来の不安、できれば歯医者に行ってほしいですね。
一説には、大人こども限らず、約500万人の歯科恐怖症といわれる方がいらっしゃるそうです。
お子様を中心に診療している当院でも「どのお子様も泣きません。」などと無責任なお約束はできませんが、そのための努力はすべきことと考えております。お子様が将来、大人になったとき、歯医者の重要性を親御様に感謝されると思うのです。
歯医者が怖い…今はそれでもいいと思います。
「お恥ずかしい話ですが、歯医者が苦手なのは私も同じです。」
どうかここはクリニックと親御様の腕の見せ所と考えてまいりましょう。
\ クリニックはこんな感じ! /
歯医者が怖くて子供が泣いてしまいます
どうしても歯医者では泣いてしまうお子様がいらっしゃいます。
そのことで親御様が歯医者に連れて行くことをためらったりされることもあると思います。
意を決して歯医者に行ったのに、やっぱり泣いてしまって治療が出来ない。親御様としては申し訳ない気持ちにもなりますでしょうし、一方で歯科医院から思わね対応をされてしまった経験がおありかもしれません。
しかし親御様にしてみれば歯科の重要性をお感じになられるからこそですよね。いつも泣いてしまうのに、同じ歯科医院に通う根気にも限りがあります。
もっとお子様に合う歯科医院はないかな?とご苦労されている親御様も少なくないのではないでしょうか?
当院の取り組み
当院でも、院内の雰囲気を楽しいものに考えたり、治療の案内も手作りの絵本でお子様に直接お話ししたりしています。診療に使用するチェアもドキドキのもととなる器材が視界に入らないものを選び、お子様の緊張が少しでも和らげばいいなと願っています。
診療に余裕があれば、型どりに使う“ねりねり”もお子様自身にやってもらっています。
お子様としてもせっかくがんばって歯医者に来たのであれば、成功体験としてお帰りいただけたらなと考えています。
こどもたちが楽しく来てくれればそれが何よりです。
そうはいっても、こどもにとって歯医者で泣きたくなるのは、私もそうでしたのでよく分かります。今にして思えば私が小さい頃は、先を見据えた考え方をされる歯科医院も多くはなかったように感じます。親御様が小さな頃の方が歯医者のハードルがより高かったことでしょう。
とはいえ、今現在もお子様の歯医者への高いハードルがなくなったわけではありません。「歯医者が嫌!」、お子様のそのような気持ちは経験してないからだったり、経験したからだったりと様々です。ある程度は仕方のないことです。
以前、こどもが経験をしていないことを「怖い」と感じることは「感受性」や「想像力」の裏返しというお話しを知り合いの医師から伺ったことがあります。怖がり自体はそう悪いことではありません。
しかし、歯科での治療では切削器具など、ともすれば危険な器材もあります。また無理を強いることで、歯医者への嫌悪感は深くなる一方です。
緊急性の高い場合でなければ、「長い目で見ましょう。」の判断をさせていただくこともございます。当院では、こどもは絶対に泣きませんとは申せません。
しかしいずれかのタイミングで克服しないと、大人になってからも歯医者が苦手となり、結果として歯を失うなどの大きなことに繋がります。今後、お口の健康を改善・維持するためには歯科への通院は必要なことです。
歯医者に通うハードルはこどもの内になるべく低くしてあげたいものです。
大切なのはお子様なりに治療を理解し、自分の意志でがんばり、「自分で出来た!」を育むことだと思います。
お子様自身の力で歯医者の壁を乗り越えられるように、私どもと親御様は後ろからそっと支えてあげましょう。
お子様ごとにそれぞれのペースがあります。治療が進まないことで、懸念もあるかもしれませんが、今しばらく温かく長い目で見守ってください。
どうしても最初は泣いてしまうことも多いです。なかなか慣れないお子様もいらっしゃいます。程度の差こそあれ、どのお子様も怖いのは一緒です。今は泣いたって大丈夫ですよ。
\ こんなのもあります! /
こどもの矯正とRAMPA(ランパ)セラピーの5つのポイント
- 1 舌が正しい位置に付かなくなってくるのは、主に赤ちゃん時代からの様々な生活習慣の積み重ね。特に近年は赤ちゃんの首周りの筋緊張による影響が大きい。
- 2 歯並びの問題も含め、最重要ポイントになるのが「舌が正しい位置(上顎につく位置)にあること」、もしくは「きちんとした鼻呼吸が出来ること」
- 3 ある程度の年齢に達し日常化したこどもの口呼吸を鼻呼吸に変えるには、すでに骨格的なアプローチが必要な段階になっている場合が多い。
- 4 呼吸と歯並びの問題は密接な関係にあることの理解が必要。ランパセラピーの視点から見れば歯列の矯正だけで完結する問題は決して多くはない。
- 5 矯正治療でまず考えるべき目的は「歯並びを整える」なのか?「歯がきれいに生え揃うお口に整える」なのか?
当院では必要のない治療をおすすめすることはありません。
当院・他院に限らず、ホームページ等で記載がされている、「〇〇の原因」や「〇〇を改善するためには?」などは最終的に一つの答えに収束するものではありません。クリニックごとの考えの優先度・重要度などにより記載が異なってまいります。実際には患者様それぞれに答えはいくつもございます。
どの治療、どのクリニックを選ばれるかは矯正治療の入り口であり、最も大切なことです。ご選択にあたり、ご家庭の負担は大きいところと存じますが、お子様の将来に関わることとして今ひと時のリサーチをお願いいたします。その結果による「矯正治療に対するご判断」がご家庭ごとの答えと存じます。当院から精一杯お伝えさせていただくならば「ランパセラピーが必要」と感じられるお子様は少なくございません。
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この記事を監修した人
こどもと女性の歯科クリニック
院長 岡井有子
看護師として京都市内の産婦人科勤務を経て、大阪歯科大学に入学。同大学大学院歯学研究科で小児歯科学を学ぶ。2017年、港区に「こどもと女性の歯科クリニック」開院。プライベートでは2児の母として忙しい毎日を送っている。
こどもと女性の歯科クリニック
AM8:30〜13:00 PM14:00~18:00(最終受付 17:30)
休診日:金曜・日曜日
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