ランパセラピー
検査項目解説

数十年後の呼吸と歯並びを守る出発点 骨格発達の現在地を知るために必要な検査

矯正相談後、すぐに治療に入るわけではありません。複数の検査を行い、お子様の骨格の現在地を把握します。

これらの治療前検査は、当院でランパセラピーを行うにあたって必要な検査です。そして、治療の進捗確認や治療終了の判断基準にもなります。

これだけの検査は、既存の矯正歯科では不要かもしれませんが、呼吸の改善や根本治療を謳う矯正治療、ましてやランパセラピーならば、余分な検査ではありません。頭蓋骨そのものをリデザインする必要があるので、ここまでの検査をしているのです。

大切なことです。「お任せします」ではなく、親御様も何をどこまで検査されているかを確認されてください。

RAMPA前と治療中の気道容積の変化を示すレントゲン

※本ページ記載の写真は「治療前」と「治療後」の比較写真ではありません。検査項目を理解していただくため、分かりやすい場面で抜粋しています。

※お子様の成長はそれぞれです。何がどれだけ変化するのかは、お子様ごとに異なります。結果のお約束は致しかねますのでご承知おきください。画像や数値は一例としてご理解ください。

資料取り(治療前検査)項目

資料取りでの主な検査項目
  1. 鼻副鼻腔容積計測=呼吸時の通気性
  2. 気道容積計測=呼吸時の通気性
  3. ANSとPNSの距離計測=口蓋のひずみ
  4. S-Nの距離計測(脳頭蓋底のセラ点とナジオン点の距離)
  5. ゴニアルアングル計測=下顎のひずみ
  6. 顔の左右差・頭蓋骨の形状確認
  7. 頭位・舌位・頚椎の形状確認
  8. 歯の萌出スペース確認
  9. 睡眠時無呼吸AHI計測・鼻腔通気度計測
  10. 3Dによる顔貌と口腔内撮影など
目次

    1:鼻副鼻腔容積の計測

    ※画像は治療前(5歳7カ月女児)〜治療中の変化(約3カ月後)

    ※容積は7ccから20ccに変化しました。

    RAMPA治療前の鼻腔・副鼻腔容積
    RAMPA治療中の鼻腔・副鼻腔容積

    矯正歯科視点でも重要な「上顎洞」

    鼻腔と副鼻腔の位置と各部の名称

    副鼻腔は以下のように分けられます。

    1. 上顎洞(じょうがくどう)
    2. 篩骨洞(しこつどう)
    3. 蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)
    4. 前頭洞(ぜんとうどう)
    発生時期 発達のピーク 完成時期 特徴
    上顎洞胎生3カ月頃歯の生え替わり期15歳〜17歳頃最大の副鼻腔・上顎骨の成長に直結
    篩骨洞胎生初期出生〜幼児期12歳頃最も早く完成・眼窩の間にあるハチの巣状の空洞
    蝶形骨洞3歳頃10歳前後15歳頃頭蓋骨のほぼ中央・脳のすぐ下に位置
    前頭洞4歳〜6歳頃思春期20歳前後最も遅く完成・額の部分・個人差が大きい

    ランパセラピーにおいて重要なことの一つに、上顎洞の発達と上顎骨(中顔面)の劣成長の関係があります。

    • 出生時の上顎洞は直径1cm程度の小さな溝ですが、混合歯列期には永久歯の萌出に伴い、上顎骨の内部が「気洞化(空気の通り道として拡がる)」していきます。
    • 上顎骨の劣成長がある場合、上顎洞の気洞化が不十分であったり、鼻腔の通気障害によって副鼻腔炎を併発し、それがさらに骨格の成長を阻害するという負の連鎖に陥ることがあります。

    ランパセラピーは、この「副鼻腔を含む上顎複合体(中顔面)」を上前方へ牽引する矯正治療です。

    • 空洞の機能:鼻副鼻腔は、呼吸時の酸素摂取能力を正常に保ち、吸気の加湿・加温やフィルター機能を担います。
    • 骨格への影響:中顔面が健全に成長することで、副鼻腔も健全に気洞化します。逆に副鼻腔の発達不全は、中顔面の平坦化やアデノイド顔貌へも繋がります。
    • 治療的意義:骨格矯正によって鼻腔・副鼻腔の環境を整えることは、口呼吸を鼻呼吸へと転換させ、全身の酸素供給効率を高めることに繋がります。

    2:気道容積の計測

    ※画像は治療前(5歳7カ月女児)〜治療中の変化(約3カ月後)

    ※容積は5.1ccから13.9ccに変化しました。

    RAMPA治療前の気道容積
    RAMPA治療中の気道容積

    アデノイドと扁桃腺

    「アデノイドの肥大」と「扁桃腺の肥大」、どちらも呼吸に関わる重要な要素です。この二つは親戚のようなものですが、場所と役割が違います。どちらも免疫組織(リンパ組織)の集まりで、これらは総称して「ワルダイエル咽頭輪(いんとうりん)」の一部ですが、位置が違うために引き起こすトラブルの性質が変わってきます。

    のどの入り口を中心に、これらが「輪」のように取り巻いて、身体を守っています。だから「喉頭輪」です。

    ワルダイエル咽頭輪 咽頭扁桃 口蓋扁桃 耳管扁桃 舌扁桃
    通称アデノイド扁桃腺
    場所鼻の突き当たりのどの両脇耳と鼻を繋ぐ管の入り口舌の付け根
    主なトラブル鼻づまり・いびきのどの痛み・発熱中耳炎・聴力低下反対咬合(舌を押し出す)

    重要:鼻副鼻腔と気道の容積

    口呼吸(舌が上顎につかない)状況下での上下顎の骨格変化のイメージ

    姿勢の悪さ(舌骨の位置)、アデノイドや扁桃腺の肥大、単なる悪癖、きっかけがなんであれ、舌が上顎につかない状態(口呼吸)の呼吸では、身体(脳)は「息苦しい」と判断します。

    適切な処置によって、鼻呼吸が取り戻せればいいですが、そう簡単な話ではないのも口呼吸。日常的に続いた口呼吸の行き着く先はどうなるか?そう、骨格自体の変化によって、鼻(鼻副鼻腔)やのど(気道)といった空気の通り道は狭くなり十分な容積が得られなくなります。すると、本来は応急処置であるはずの口呼吸がデフォルト設定になってしまいます。

    これらに対抗できた唯一ともいえる力が「舌が上顎についた際に発揮される力」です。この力がうまく発揮できない状態が口呼吸。日常的な口呼吸は、骨格の劣成長を招きます。そして、すでに成長してしまった骨格の劣成長に対して、元に戻すために必要な上前方への力を骨格へかけられるのがRAMPAの仕組みです。

    息が吸えてれば十分なわけではないです

    そもそも私たちの身体は細胞約60兆個(一説)で成り立っています。その細胞の中にはミトコンドリアという重要な働きをする小器官があります。この膨大な数のミトコンドリアは、呼吸による酸素を取り込むことでエネルギーを生み出します。

    ATPエネルギーといわれる生物の生命活動に必要不可欠なエネルギーです。

    鼻呼吸による正しい酸素の取り込みには、口蓋の形が重要です。舌がぴったりと口蓋に吸着することによって、ゆったりとした鼻呼吸ができるのです。大切なのは口蓋の形。これをつくることによって、正しい呼吸が導かれるのです。その手段がランパセラピーといえます。

    細胞60兆個にエネルギーが満たされるような呼吸の変化とは、人間の身体にどのような変化をもたらすのでしょうか。

    3:ANSとPNSの距離計測

    ANSとPNSを結んだ線を示したレントゲン

    ANS(前鼻棘:Anterior Nasal Spine)とPNS(後鼻棘:Posterior Nasal Spine)の距離を、頭部X線規格写真(セファロ)分析において計測します。この距離は、上顎骨の前後的な長さ(上顎骨の長さ)を示す指標です。

    口蓋平面(こうがいへいめん)とも表現され、フランクフルト平面(頭蓋骨の水平基準:大まかに目の下と耳の穴を結ぶ線)と、ほぼ平行とされています。

    定義:ANS点(鼻の穴の入り口下端)からPNS点(口蓋の最も後ろの部分)までの直線距離。

    臨床的意味:上顎骨の成長発育や、口唇裂口蓋裂患者における上顎の成長評価に使用される。


    ランパセラピー対象の子どもたちでは、相対的にPNS側が下がっている事例が多いです。ランパセラピーの医学的効果では、この下がったPNS点が上がってきます。

    4:S-Nの距離計測

    セラとナジオンの2点を結んだ線を示すレントゲン

    前頭蓋底の長さを示すセラ(S:Sella)とナジオン(N:Nasion)の距離を、頭部X線規格写真(セファロ)分析において計測します。※トルコ鞍の中心点(S)・鼻骨前頭縫合点(N)

    S-Nは、顔面の前後的な成長や、上顎・下顎が頭蓋に対してどの位置にあるかを分析するために不可欠です。頭蓋骨の成長や下顎の位置(SNB角、SNA角など)を測定する際の固定基準線として使用されます。

    S-N間の距離は一般的な成人で平均72mm程度、ランパセラピーの対象年齢に近い6歳で63mm程度、12歳で68mm程度が一般的な指標です。また女性の方が若干短い傾向があります。


    一概に指摘できるものではありませんが、この距離が短いほど受け口傾向にあります。また、一般的ではないかもしれませんが、ランパセラピーの効果として、つまり中顔面の正しい成長の結果として数値を見ることもできます。

    一般的にS-Nの成長は年間0.5mm程度。もちろん長ければよいというものではありませんが、RAMPA装着期間の数ヶ月間で数mmレベルの成長も確認されています。RAMPAの正しい効果は、N点から前に出るということです。

    5:ゴニアルアングルの計測

    ゴニアルアングルを線で示したレントゲン

    ゴニアルアングル(下顎角)を、頭部X線規格写真(セファロ)分析において計測します。この角度は、耳の下にある下顎の骨の角度(いわゆるエラ)で、顔の縦の長さを示す指標です。

    平均は約120度で、90度に近いと「短顔」傾向、130〜140度だと「面長」傾向となり、主に歯科矯正や骨格矯正のセファロ分析による、成長パターンや骨格的な特徴の把握に用いられます。

    定義:下顎枝後縁平面と下顎下縁平面のなす角度

    特徴と骨格タイプ:

    • 90度に近い(鈍角が少ない):下顎角が角ばっており、エラが張って見え、短顔傾向になりやすい
    • 120度前後:平均的な顔立ち
    • 130度~140度(鈍角が大きい):下顎の角が丸く、面長な顔立ちになりやすい

    ランパセラピー対象の子どもたちでは、ハイアングル傾向(概ね120度以上)の事例が圧倒的に多いです。理由は‥そうですね。上顎が下がり、下顎も後下方に回転するように下がっているからです。ランパセラピーでは、この角度も変わります。

    6:顔の左右差・頭蓋骨の形状確認

    ※画像は治療前(8歳8カ月男児)〜治療中の変化(約3カ月後と約2年6カ月後)

    こどもと女性の歯科クリニック
    こどもと女性の歯科クリニック
    こどもと女性の歯科クリニック

    頭蓋骨全体の撮影から確認していることの一例です。

    • 色付きの矢印:赤→青→黄に向かって、横幅が広がっています。これは前歯4本分の幅を示しています。
    • 色付きの曲線:赤→青→黄に向かって、曲線の度合いが弱くなっています。これは上顎が上方(実際には上前方)に変化していることを示しています。

    つまり、治療の進行に伴い、下がった上顎に対して、RAMPAが与える力のベクトル通りに骨格が変化していることを示しています。

    次の「矯正装置で働く力のベクトル」にある「咬合平面」の傾斜角が変化しているということです。

    中顔面を上前方へ誘導するためのRAMPAの装置による口腔内に働く力のベクトルイメージ

    重要:矯正装置で働く力のベクトル

    フランクフルト平面と咬合平面を示すレントゲン

    ぜひ知っておいていただきたい大切なことがあります。

    頭蓋骨には、「フランクフルト平面」という水平基準があります。フランクフルト平面とは、大まかに目の下の骨と耳の穴を結んだ線で、頭蓋骨を横から見た際の水平基準です。ただ、ここでは深く考えていただかなくても結構です。

    画像を見て分かる通り、歯が並んでいる面は水平ではありません。フランクフルト平面を水平とした場合、奥歯(上側)から前歯(下側)に向かって傾斜しています。これは異常ではなく、大体10度〜15度程度傾斜しているのです。

    では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で、歯列に力をかけた場合、全体としてはどのような力が働くのか?
    咬合平面が前下がりになっているため、歯列に沿って加えられた力は、水平方向だけでなく「下方向(垂直方向)」の成分を少なからず含んでしまいます。歯を動かしているつもりが、その反作用や力の伝達によって、上顎を下方、あるいは後下方へと押し下げるベクトルとして働いてしまう可能性があるのです。

    7:頭位・舌位・頚椎の形状確認

    ※画像は治療前(8歳8カ月男児)〜治療中の変化(約3カ月後)

    気道容積を示すCT画像
    気道容積を示すCT画像

    治療経過の一例です。画像の順序は間違えていません。気道容積の視点で見ると、気道容積は小さくなり、一見悪くなっているようにみえます。

    なぜこうなっているのか?お顔の輪郭を見ていただければ分かります。

    治療前の画像では、少し上を向いた状態の「頭位」になっています。見方を変えれば、下顎を突き出した状態ともいえます。つまり、気道が狭く息苦しいから、「頭位や姿勢を悪くしてでも、身体が気道を開けようとしている状態」です。舌も上顎にベッタリとはついていません。

    治療中の画像では、舌が上顎についています。つまり、あえて気道を開けなくても、効率のよい鼻呼吸ができていることを示しています。まっすぐ前を向けるようになり「正しい頭位」になりつつあるということです。

    この時点では、まだRAMPA1クール終了時です。治療の進行に伴い、上顎(中顔面)が上がり、下顎も上がってくれば、気道はもっと開きます。

    RAMPA治療前の頚椎(ストレートネック)
    RAMPA治療中の頚椎(緩やかなカーブ)

    ※画像は治療前(7歳8カ月女児)〜治療中の変化(約8カ月後)

    治療の進行に伴い、ゆるやかなカーブのより正しい頸椎になり、姿勢も改善しています。頭蓋骨がきちんと首の骨の上にあります。RAMPAの装置は、直接頸椎にアプローチするものではありませんが、上顎骨の成長誘導によって、下顎や頸椎も本来あるべき形へと変化していきます。全体のバランスで骨格はできているということですね。

    8:歯の萌出スペースの確認

    ※画像は治療前(8歳8カ月男児)〜治療中の変化(約3カ月後と約2年6カ月後)

    こどもと女性の歯科クリニック
    こどもと女性の歯科クリニック
    こどもと女性の歯科クリニック

    9:睡眠時無呼吸AHI計測・鼻腔通気度計測

    以下は一般的な睡眠時無呼吸検査と鼻腔通気度検査に関する概要です。いずれも当院で行うのは検査であって、診断は行いません。あくまで、「現状把握と改善効果」の参考数値として把握します。


    睡眠時無呼吸検査

    中顔面の成長不全がどれほど気道を狭窄させ、身体の酸素供給に影響を与えているかを数値として客観的に評価するために、睡眠時無呼吸検査を行います。骨格からアプローチすることで「呼吸・睡眠の質」がどう改善されるか。その変化を追うための指標としています。


    AHI(睡眠時無呼吸症候群の指標)は、睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の合計回数です。正常値は5未満で、5以上で睡眠時無呼吸と診断されます。重症度は、軽症(5〜20回)、中等症(20〜40回)、重症(40回以上)に分類され、20以上の場合はCPAP治療や専門的な生活習慣改善が必要とされる場合があります。※見解により多少前後します。

    AHI(無呼吸低呼吸指数)のポイント

    • 定義:10秒以上の無呼吸(息が止まる)と低呼吸(呼吸が浅くなる)の合計回数。
    • 重症度判定:AHI 5以上で「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と定義される。
    • リスク:重症度が高いほど、心血管疾患などの合併症や日中の眠気・疲労感のリスクが高まる。

    重症度と治療の目安

    • 軽症 (5〜20):生活習慣改善(ダイエット、禁酒など)の検討を行う。
    • 中等症 (20〜40):精密検査(PSG)を行い、明確な治療(マウスピース等)の対象になる。
    • 重症 (40以上):CPAP(シーパップ)療法も推奨される。

    検査と診断
    自宅でできる「簡易検査」と入院して行う「ポリソノグラフィー(PSG)」の2種類があります。当院で行うのは、ポータブルの機材を貸し出し、自宅で行っていただく「簡易検査」です。


    鼻腔通気度検査

    口呼吸は顎の発達や歯並びに重大な影響を及ぼしますが、「口を閉じなさい」「鼻で息をしなさい」ではなかなか解決には至りません。鼻腔通気度検査では、鼻腔の通りやすさ(抵抗)を数値で測定します。中顔面の成長不全が鼻腔をどう狭めているのかを把握し、治療によって構造的に拡大することで、どれほど鼻呼吸がしやすくなるのか。その変化を追うための指標としています。


    鼻腔通気度検査は、鼻にセンサーを装着して安静な鼻呼吸を繰り返し、空気の通り具合(鼻腔抵抗)を数値化する検査です。鼻づまりの程度や、アレルギー性鼻炎・鼻中隔湾曲症などの治療効果を評価するために、通常は耳鼻咽喉科で行われます。

    検査の概要

    • 目的:鼻の通り具合(鼻腔通気性)を客観的に測定し、鼻づまり(鼻閉)の程度や治療効果を評価する。
    • 対象:鼻づまり、アレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の評価など。

    測定結果の目安

    鼻腔抵抗の値が低いほど鼻の通りが良く、高いほど鼻がつまっていることを示します。

    • 正常:鼻腔通気抵抗値が 0.25 未満
    • 軽度鼻閉:0.25 - 0.50
    • 中程度鼻閉:0.50 - 0.75
    • 高度鼻閉:0.75 以上

    お子様の主観的な鼻づまり感覚と実際の空気の通り具合を定量化して比較できます。鼻づまりの実感はないのに数値が高い、鼻づまりの実感があるのに数値が低いと感覚と測定値が必ずしも一致しないお子様が結構いらっしゃいます。

    10:3Dによる顔貌と口腔内撮影

    ※画像は治療前(10歳0カ月男児)〜経過観察中の変化(約7年9カ月後)

    ※画像の鮮明化にのみAIを使用しています。
    ※画像の鮮明化にのみAIを使用しています。

    重要:舌骨の位置の確認

    舌骨を取り巻く筋肉群を示すイラスト

    ※舌骨の位置(低位)

    舌骨(ぜっこつ)は、全身の骨の中で唯一「他の骨と関節を持たない」という極めて特殊な性質を持っています。頸部(のど)に浮いているような状態で存在し、呼吸や嚥下(飲み込み)、発声において中心的な役割を果たしています。


    1. 舌骨の基礎知識

    • 形状と位置:U字型をした小さな骨で、下顎骨の下、喉頭(のどぼとけ)のすぐ上に位置しています。
    • 浮遊する骨:他の骨と直接繋がらず、多くの筋肉や靭帯(舌骨筋群)によって吊り下げられるように支えられています。これにより、上下・前後に柔軟に動くことが可能です。
    • 役割:舌の土台となり、飲み込む際に喉頭を引き上げたり、気道を確保したりする機能を担っています。
    舌骨と頚椎の位置を示すレントゲン

    2. 頸椎との位置関係

    • 高さの指標:標準的な成人では、第3頸椎(C3)の高さ付近に位置しています。
    • 相対的な位置:
      1. 上方:下顎骨のすぐ下にあり、顎二腹筋などを介して繋がっています。
      2. 後方:舌骨の真後ろには、第3頸椎の本体があります。
      3. 下方:舌骨の下には喉頭(甲状軟骨)があり、第4〜第5頸椎付近まで続いています。

    3. 臨床的な重要性

    舌骨の位置は、気道の広さに直結します。

    • 低位舌骨(舌骨が低い位置にある):舌骨が本来のC3付近よりも低い位置(C4など)にある場合、気道が狭くなりやすく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが高まることが知られています。
    • 姿勢との関係:頭が前方に突き出た姿勢(ストレートネックや猫背)になると、舌骨周辺の筋肉が引っ張られ、舌骨の位置が変化して呼吸効率が低下する可能性があります。

    つまり、姿勢が悪いということは、舌骨を取り巻く筋肉の過緊張を生み、舌骨の位置を引き下げます。その結果は、「口呼吸」です。口呼吸は上顎に舌がつかない状態を生み、上下顎骨の劣成長に繋がります。その結果が、「歯並びが悪い」、そして「気道や鼻腔が狭くなる」です。

    他にもこのようなデータを治療に役立てています

    ※画像の鮮明化にのみAIを使用しています。

    ※姿勢の確認

    こどもと女性の歯科クリニック

    ※歯突起の形成確認

    こどもと女性の歯科クリニック

    ※頭骸骨の左右差確認

    こどもと女性の歯科クリニック

    ※鼻副鼻腔の確認

    注意事項

    • RAMPAセラピーでは骨格の構築後に歯列を調整しますが、当院では定期的に経過観察をしながら、お子様の成長に合わせて歯列調整を行なっていきます。そのため表記上の治療期間は長期となっている場合があります。
    • 口腔外装置装着期間中は、成長途中のお子様で1日10~12時間以上、成長のほとんど終わった大人の方で1日15時間以上の装着が最低限必要です。
    • 装置の調整が必要なため、2週間に1度の来院が難しい場合は、治療計画に遅延が生じたり、治療そのものが困難になる場合があります。
    • 自費診療(保険適用外)となります。また、一般的な矯正治療より費用(税込165万~)がかかります。
    • RAMPAの効果の最大値を引き出すためには、お子様とご家庭の意志と協力が重要です。矯正治療は、口腔内に物理的な力をくわえることで、その変化を導く治療と今一度ご確認ください。
    • アデノイドの肥大等があるお子様では、一時的に睡眠時無呼吸やいびきの症状が出る場合があります。既往歴は必ずお伝えください。
    • 装置装着時は、むし歯や歯周病のリスクが高くなったり、口臭が強くなったりする傾向があります。より丁寧な歯磨きや口腔ケアを心掛けてください。
    • 装置装着時に痛みや違和感を感じることがあります。痛みがひどい場合には、クリニックへお越しください。
    こどもの矯正とRAMPA(ランパ)セラピー

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    こどもの矯正とRAMPA(ランパ)セラピー

    こどもと女性の歯科クリニックは、独自のプログラムで真に患者様のためになる診療を心掛けております。未来を見据えた診療方針にご理解をください。

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